多分、恋じゃなかった話。
恋愛偏差値0の私ですが、2年3ヶ月続けてしまった片想いに終止符が打ちました。
なんだか、最後はあっけなくて、ヒンヤリと冷めてしまった想い。行き場がないのでここに捨てておこうかな~、と。
彼との出会いは入社式の朝でした。採用担当者や幹部の人たち以外で『はじめて会った会社の人』、それが彼。入社式だし初日だし…と、早く出社した私たち新入社員よりも、他の誰よりも早く来て準備をしていた姿を今でも覚えている。入口がわからない私たちに、教えてくれたのも彼だった。
1年先輩の、同い年の彼。気になる存在になるまで時間はかからなかった。
(なにより、見た目がストライクゾーンにギリギリ入っていたのもあるけれど…)
面倒見が良くて、気さくで、周りへの配慮もあって、ひよっこの私も研修中は何度か助けてもらった。話しかけてもらえると嬉しくて、もっと話したくなって、仲良くなりたくて…でも、その反面で社内で変なウワサがでてしまうことを凄く恐れて何も踏み出せなかった。
そうこうしているうちに、配属先が遠く離れてしまって、ますます接点がなくなり何もアクションを起こせず。なのに、気持ちは燻り続けて。その間に声をかけてくれた男性もいたのに、その度、どうしても彼と仲良くなりたい気持ちの大きさに気づかされた。
年に会える2~3回のタイミングばかりにかけて、なのにいつまでも進展させることができなくて、彼は私のことなんて眼中にもないんだろうな~…って思わされて、気づけばあっという間の2年とちょっと。バカみたいに、夢見てた。
だから、半年ぶりの今回のチャンスは絶対に掴むんだ!って、意気込んでいた。
でも、先日久しぶりに見た彼は、私の知っている彼じゃないように見えてしまった。
彼のことをほとんど何も知らないくせに、変わってしまった、前はあんな感じじゃなかった…なんて思ってしまった。変わったわけじゃなく、あの姿が本当なのかもしれないのに、私が好きだった彼じゃなくなった…なんて、失礼なことを勝手に思っては失望してしまった。
勝手すぎるけど、ショックでダメだった。
後は、一気に気持ちダダ下がり。少しでもいいから踏み出そうと思っていた足が数歩後退した気分。そして、思った。「こんな些細なことで嫌になってしまうなら、そんなに好きってわけでもなかったのかな?」…な~んて。
私は結局、私のなかの『勝手につくりあげた理想の彼』が好きだったわけで、『現実の彼』のことは何もわからずにいただけなのかも、って。
そう思ったら、スーッと心が冷めて踏ん切りがついた。
なんだか、片想いと言ってもいいのかと思うし、いい年して何やっているんだろうって恥ずかしくもなるのだけれど、もう、おしまい。
なんだか、書いていたら涙出てきた(笑)やっぱり、ちゃんと好きではあったのかな。
もっと早く行動できていたら、もっと自分に自信があれば…なんて、タラレバばっかり。ホントに馬鹿だな~、私。
見たくなかったんだ、年上の女性社員さんの隣で締まりのない顔で笑っている姿も、その人の取り巻きのように行動している姿も、なんか嫌だったんだ。ヤキモチとか嫉妬とかじゃなくて、そこにうまれてしまったのは申し訳ないけど嫌悪だった。勝手だね。
多分、恋じゃなかった話。